現代美術において作品の様式や形態の領域は複雑化している。
絵画、彫刻、工芸、写真、デザインらの個々の手段が出そろったように思える今の状況で、新たな表現はどのようなアプローチで作ることができるだろうか。
本展覧会は、東京藝術大学の先端芸術表現専攻に所属する7名のアーティストが各々の領域で続けてきた試行を「横断」「堀鑿」「俯瞰」の3つに分類し、鑑賞者に提示することを試みる。
先端芸術表現専攻という多様な背景をもつアーティストが国内外から集まる場で活動する彼らの作品は、アート業界だけではなく混沌化していく現代社会が抱える多様性にまつわる課題の解決の糸口になると考えている。