弘重ギャラリー

EBIS Tokyo

エキシビジョン

パレスチナ刺繍帯・小物展

2024/3/5(Tue)~3/10(Sun)
12:00~18:30(最終日のみ17:00まで)

  • Gallery B

パレスチナ刺繍とは、パレスチナ女性の民族衣装やインテリアに施された刺繍のことで、パレスチナの農民や遊牧民女性を中心に受け継がれてきました。1948年の第一次中東戦争から75年もの間、度重なる戦争がおきました。その間、刺繍はパレスチナ女性と共にありました。住んでいる家をおわれたとき、女性たちは刺繍が施された民族衣装も一緒に持ち出しました。お金が無くなれば、その衣装を小さくカットし、食べ物と交換しました。第一次インティファーダ(1980年代後半からの民衆蜂起)でパレスチナ国旗を掲げることを許されなかったとき、女性達は自らが着る衣服にパレスチナ国旗を刺繍しました。刺繍は、占領支配に対する抵抗でもあります。いま現在パレスチナ刺繍は、パレスチナ人の文化的アイデンティティの象徴であると同時に、ガザ・ヨルダン川西岸地区と周辺国に逃れたパレスチナ難民・農民女性が収入を得る手段ともなっています。古来よりきものはシルクロードを通してアジアの文化を取り入れてきました。パレスチナ刺繍帯は、「現代のシルクロード」ともいえます。

10月7日から始まった戦争により、2月中旬時点でガザ地区では少なくとも28,000人を超える人々が犠牲となりました。たくさんの人々がガレキの下敷きになっており、正確な犠牲者の数は把握できていません。犠牲となった大多数が子供と女性です。刺繍をしてくれているガザの女性たちの安否確認はとれていません。ヨルダン川西岸地区での暴力も激化しており320人を超える人々が犠牲となっています。パレスチナの人々は極めて過酷な状況におかれています。いま現在、多数が避難しているガザ南部のラファにも、イスラエルは地上侵攻すると宣言しています。ガザに安全な場所などなく、食べ物もなく、逃げることもできません。即時に人道的停戦が必要です。

現代化により世界中の手仕事が失われつつありますが、戦争による文化の破壊は決して許してはなりません。戦争が終わり、人々の生活の再建の目途がたったら、再びガザの女性たちと帯づくりを再開します。再建の目途がたつまでは、チャリティのための活動も続けて参ります。

アイテム:
*パレスチナ刺繍の名古屋帯(未仕立て・お仕立て上がり)
*パレスチナ刺繍の小物(半衿、ポーチなど)
*ベツレヘムパールの帯留め・ブローチ・耳飾り
*ベドウィンの羊毛フェルト人形
*パレスチナ自治区ジェニン産オリーブオイル

お問合せ:パレスチナ刺繍帯プロジェクト
Email : info@icejinc.co.jp 
Tel: 090-2145-9466(山本)

Instagram : palestinian_embroidery_obi

ページ先頭へ